• 妖怪バールへようこそ

    暑い夏のある日、山名水希は普段目にも留めないような雑居ビルの隙間に、小さな扉を見つける。 「ゑいぎやうちう」という看板が掛かった扉をくぐると、そこには不思議な空間が広がっていた。

  • 黒の貴公子の華麗な婚約

    黒の貴公子ジャンティーレ・マッツェリア侯爵令息と、才女と名高いルクレツィア・フェルミ伯爵令嬢。見合いで出会った二人が愛を育むお話。 ※世界観、貴族社会・貴族制度など、実際のお作法とは異なることも多々在ると思いますが、創作上のものとしてお楽しみください。

  • 風をとらえた、さんのひめ

    善き馬と草原の国、アルフォールの第三王女(さんのひめ)オルディナは、12歳の時に起きたある出来事をきっかけに、僅かな使用人だけを伴って小さな宮で暮らすようになった。家族にも会えず宮の外にも出られないオルディナと、彼女に寄り添う一頭の美しい馬とのひとひらの物語。

  • しらゆき

    昔々あるところに、しらゆきという名前の大層可愛らしい健気な娘がおりました。しかしいつだって健気で可愛い娘は、とんでもないイロモノに狙われるものです。 さて、しらゆきを狙うのは……。 ※童話白雪姫を元にした、触手パロディです。触手に注意してください。あと、童話っぽくないですがあくまで童話。あらすじだけで大体分かるとか、シリアスとおバカが混じっているとか、その辺りはいろいろ広い心でお読みください。もう一度言いますが触手です。

  • その瞳が映した世界

    終焉に向かう世界の片隅で、彼は家と主人と主人の生活を守り続ける。それが彼の役割だから。

  • 日の出の国の司書

    藤原美耶子がトリップしたユレアイト国。そこにはなぜか「日の出の国の言葉」…と呼ばれる、「日本語」で書かれた本が存在していた。真面目な無表情でミヤを愛してやまない将軍閣下と、そんな将軍をウザいと思いながらも振り切りきれないミヤとの愛の日々。

  • 漆黒王と白妙姫

    剣国ラディスの漆黒王が妻にと望むのは、魔都ウラスロの白妙姫。だが、白妙姫には、その身を賊に襲われた…という噂があった。 ※無理矢理のR18があります。……が、前書きにその旨記載しません。

  • 魔王様は案外近くに

    八尾 高司課長(33歳)は坂野葉月の上司。海外帰国組のエリートで、眼鏡の似合うストイックなイケメン。尊敬できる上司だと思っていたが、最近葉月に対する態度がおかしい。おかしな態度が限界突破したとき、その正体を葉月の前に現した…! そんな、似非現代モノで、ファンタジー要素がありながらファンタジーではありません。

  • 魔女と盗賊

    その砂漠には砂の内に滅びた王国があり、王国跡には1人の魔女が住んでいるという。砂漠に生きる人間と、砂漠を渡る旅人は、憧憬を込めて彼女をこう呼ぶ。「砂塵の魔女」と。魔女という存在と、その存在に1人の男が交わるまでの風景。全6話。