Urla urla
i feel, i write, this story
時は平安。
殿上人が主上の興を競う内裏にて、飄々とそれを渡り歩く男が居る。身分も容姿も、芸事も政にも恵まれているが、ただ一つ、致命的に不得手とするものがある公達と、理知的で美しいがどこか謎めいた女房が、時折重ねる、静かな夜話。