- お酒について。
お話はファンタジーですが、もしも、お話に出ているお酒を実際に飲んでみたい、どのようなものか知りたい……という方もいらっしゃるかもしれませぬので、こちらの世界で皆様にご賞味いただけるものをご紹介します。
【デリリウム社 ギロチン】
その名の通り、ラベルにギロチンが描かれたビール。都内にはデリリウムカフェなどもありますのでベルギービールファンにはおなじみのラベルではないかと思います。
よくビールが苦手な人でも飲める〜などと言われますが、ビールはビールですのでお気をつけ下さい。
【國暉酒造 八塩折仕込】
そして日本酒、これは少し高価なお酒になりますが、もし機会があれば是非試していただきたい。貴醸酒と呼ばれるお酒です。
お話にある通り、日本酒を日本酒で(正確には米を日本酒と水7:6(または5:5?)で)仕込むお酒で、今回モデルにしたお酒はそれを8回繰り返したという貴重なものです。國暉酒造の八塩折仕込という名前のこのお酒は、古事記に出てくる八岐大蛇を酔わせたというお酒を元にしているらしく、古事記に「やしおりのさけをかみ」という描写が登場するのですが、その「八回かむ」という酒造方法を貴醸酒の手法で再現したのだそうです。
どちらも面白い、そしてとても美味しいお酒ですので、実際に飲む機会があれば是非。そしてお酒が飲めない、という方であっても、へえ、こういうお酒があるんだ!って思っていただけたら嬉しいです。
ちなみに妖怪酒場にはお茶も果物水もたくさん用意してありますから、お酒の飲めない方も楽しめますよ。
- 登場人物(妖怪や人外達)
【八丈】
やしおりのさけ……というお酒をお話に書いたことからも分かるかと思いますが、八岐大蛇とも呼ばれております。こう見えて8人兄弟の末っ子。
【天狗の貴船】
歌川国芳の「貴船の化身」を参考にしました。鞍馬山僧正坊(鞍馬天狗)。日本の偉大な天狗四十八選の1人。
【野狐の秦野】
野狐という妖怪の種。白い狐もふもふ。
【狸の和尚】
文福茶釜の狸は「鶴守」というお名前だそうですよ。月岡芳年の「新形三十六怪撰」より「茂林寺の文福茶釜」などを参考にしました。こういうおっちゃん大好きです。
【日本三大狸の会なのに6匹の狸】
日本には「日本三大名狸」と「日本三大狸噺」という、日本三大狸○○が何故か2つもありましてな。
【烏帽子ちゃん】
暁斎百鬼画談に出てくる烏帽子の付喪神がかわいくて……。
【烏帽子ちゃんが食べてる飴】
純露とか黄金糖とか。